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もんさん見せる

もんさんがいろんなところで拾ってきた情報をみんなに見せるブログです。

IT業界の「2015年問題」に依頼する企業側から考えてみた。それと個人も。



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以前から気になっていたこの記事について、考えをまとめてみる。

「2015年問題」がIT業界に迫る覚悟 - [2015年問題1]現行SIモデルは限界点に、業界に迫る最悪のシナリオ:ITpro

 

この記事では以下のように書かれている。

2014~15年には、IT受託の需要はさらに高まる見込み。みずほ銀行のシステム刷新や番号制度(マイナンバー)などの案件が集中しているためだ。

あるIT派遣業者は「みずほ銀行の件では、大手ITベンダーから『2014年春から2年間、5000人の技術者を確保したい』として、Javaプログラマーの大量供給を求められている」と明かす。

IT技術者の派遣に顧客が支払う単価も1割ほど上昇しているという。 

 

技術者が枯渇するという2015年問題

記事中の図を見ると、2014年から2015年にかけて、2,000億から4,000億円の仕事が発生し、単純に見て、SI業界の仕事量が豊富だ。 豊富すぎて大手SI企業においても技術者が足りないという事になりそうだ。結果、下請け企業や海外等から、技術者が集結される事になる。集結される技術者の中には、新規で採用される人材も含まれるだろうし、その中には非正規雇用となる人もいるだろう。

 

そして、2015年以降はどうなるかというと、人が余る事が目に見えている。大企業や大企業ではない1次請けができる企業は仕事を受注することはできるだろうが、2次請け以降は仕事は仕事を取る事が非常に難しくなりそうだ。仕事量が減っていくなか、大企業や1次請け企業は、自分たちの内部リソースを余らせないようにするため、外注をする事は無くなると考えられる為だ。

 

もしできるのであれば、非正規であろうとなかろうと、技術者は早いうちに自分の価値を高め、大企業または1次請けができる企業に転職してしまうのが良いのではないだろうか

 

仕事を依頼する側からみた2015年問題

先にあげた記事では、SI企業からみた2015年問題を取りあげている。では、仕事を依頼する側の企業はこの2015年問題にどう立ち向かった方が良いのかをちょっと考えてみた。

 

まず、仕事が豊富にある2015年までの間には、SI企業はほっといてもある程度の収益を見込めるため、仕事を依頼する時に好条件を引き出すのが難しくなる。具体的に懸念するのは、契約時の価格と出来上がるシステムの品質だ。

 

この間、企業は悪い条件でも、必要に迫られれば仕事を頼まざるをえなくなる。また、仕事を頼んだところで、第一線級の技術者は「みずほ」とか「マイナンバー」などの大型案件にあてがわれているだろうから、二級三級のエンジニアと仕事をする事になるかもしれない。(エンジニアの人にはちょっと申し訳ない書き方だが。)まさに、高かろう悪かろうということになりそうだ。

 

では、2015年以降はどうか。

大企業の事は後に書く事にして、普段から付き合いのある中小のSI企業はどうなるかというと、おそらくリソースに余裕ができ始め、2014年、2015年以前のつきあい方ができるようになるだろう。

 

問題は大企業との付き合いの方で、取った仕事をプロパーでまわせるくらいの事はできるが、プロパーだけで仕事をしている場合は、収益率が落ちる可能性がある。その為、2015年以降は大企業が率先して仕事を獲得しにくるだろう。その時には、システムの老朽化やリスクについて受注する側の企業をあおり、今年度優先的に作り変えをした方がいいという様な提案をしてくるかもしれない。これには、惑わされないように社内の情報システム部がしっかりしなければいけない。

 

出来上がるシステムの品質を考えた時には、2015年まではシステム開発、改修には手を出さずに先延ばししておき、2016年以降に対応をした方がいいだろう。

 

困るのはやはり個人か

と、ここまで書いておいて、やはり困るのは個人なのだと思った。

2015年まではシステムエンジニア募集!という求人広告が溢れ、正規、非正規雇用に関わらず雇われる人が多くいるだろう。だが、その後はどうなるか?短期で情報産業を経験したいという人はいいが、そうではない人はやめておいた方がいいと思う。

入社する先が2次請け、3次請け、それ以降である場合はなおさらだ。SI業界はこの後一旦は先細りする可能性が高いからである。この業界に入るとしても、この2015年問題が一段落した後の方が良いかもしれない。

 

また、非正規で入った後に、参画する仕事が「みずほ」の案件だった場合には目も当てられない。大規模なシステム構築ほど、リスクが高いものはない。4桁億円の仕事が、何も起こらないまま終わるなんてことはまずありえず、何かが起きた時にきっと割を食うのはいろいろな意味で非正規の人だ。最悪の場合、プログラムを実際に書いていく開発フェーズからリリースするまで、ほぼ休み無く働く事になるかもしれない。

 

約2年間で3000億円

それにしても、約2年間で3000億円と言われている「みずほ」の新システムについて考えてみると改めてものすごい規模の開発だと感じる。自分は金融系の開発に入っていた事があったが、この規模のシステム開発は経験しないままだった。

 

2年間で3000億円なので、1年では1500億円、計算を簡単にするため、1年あたり1500万/1人(1人月あたり125万と仮定)のコストがかかると考えると、1000人の人がプロジェクトに入っている事になる。

 

ちょっと多すぎて、プロジェクトの体制がどのようになるのか検討もつかないが、こんプロジェクトに巻き込まれたくないという事だけは言える。怖すぎる。

 

おしまい。

 

 

マンガでわかるプロジェクトマネジメント

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